痔を手術で治療する?
痔には切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔瘻)の三種類があり、その中で手術以外に根治の手段はほとんどないと言われているのはあな痔です。あな痔とは、細菌感染によって肛門腺が化膿し、膿がたまる症状の痔です。あな痔は発熱や傷みを伴うことも多く、また、悪化するとどんどん膿が広がっていくため、できるだけ初期の段階で手術するのが望ましいと言われています。このように、あな痔では初期段階での手術が推奨されていますが、切れ痔やいぼ痔の場合には初期段階から手術を勧められることはあまりありません。どちらもかなり悪化した段階で、手術しなければ症状が抑えられず、さらに悪化の危険性があるときに手術が勧められます。切れ痔の場合には、何度も何度も同じ患部が切れることによって潰瘍化してしまった場合に手術が行われます。いぼ痔の場合には、血栓が大きくなり、頻繁に大出血を繰り返したり、激しい痛みを伴う場合に行われることが多いでしょう。いぼ痔の手術では、実際には切らない簡易な方法から少し大きな手術まで様々なタイプが開発されています。最近では、比較的軽い段階で簡易手術を行うケースも増えてきているようです。ただし、症状によって手術の種類は変わってきますし、手術法によって効果の持続性や入院の要否と期間、術後のケア方法などに違いがあります。それに、病院によってできる手術とできない手術がありますから、事前によくドクターと相談する必要があるでしょう。